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グランプリチェア ウッドレッグ仕様復刻

THE RETURN OF THE GRAND PRIX
 

どこでも普通に使えるスタッキングチェアを作ろうと考えていた、

デンマーク建築家 アルネ・ヤコブセン。

1枚の合板を3次元曲面に成形することで座面と背もたれを一体

化し、複雑な組合せが不要で、かすかにしなる背もたれが快適さ

と落ち着きを感じさせる3本脚のアリンコチェアが生まれました。

 

  

 

このアリンコチェアを工業生産として製造するには製造設備に多

額の投資が必要だったため、製品化には至らない予定が、アル

ネ・ヤコブセンがノボ社の食堂用の椅子として400脚のアリンコ

チェアを受注したことから、製品化に至ります。

 

それから、このアリンコチェアを発展させてセブンチェアが発売。

 

 

シンプルな1枚の合板のシェルと、クローム仕上げの脚部をネジ

止めする構造は同じだが、シート全体の幅が広くなり、安定性を

向上させるため、3本脚は4本脚へと変化。

そして、1957年、もう一つの椅子が生まれました。

それがGRAND PRIX(グランプリチェア)です。

 

 

コペンハーゲンの工芸博物館で開催されたデザイナーの春の展

会で初めて披露され、同年のミラノ・トリエンナーレで展示会の

グランプリに輝いたことから『グランプリチェア』となりました。

座面も脚部も木製で、背もたれにいっそう特徴的なフォルムを取

り入れた、アリンコチェアやセブンチェアとは違った合板製の椅子。

グランプリチェアは、脚部をより繊細に見せるために、円柱状の

パーツ3か所を削り、断面を三角形に近い形状にしています。

 

 

完成形となるまでの4本脚のモデルは、合板の薄い層が31回も

重ね合わせてありました。脚部の外側の2つのカーブは、座面

の裏側に届くところで消えています。

 

 

製造工程が複雑でコストがかかったことと、当時の製造技術では

脚部の耐久性不足があり、やがてラインから外れることになります。

2014年、製造方法が革新され、アリンコチェアやセブンチェアと同

に、脚部と座面をディスク状のパーツで連結できるようになり、

構造的な強さと安定性を根本的改善しついに『グランプリチェア』

ウッドレッグ仕様の復刻となりました。

特徴的なシェルは、大まかな輪郭でカットした合板の1層ごとに

接着剤を塗り、熱と圧力をかけて成形。3次元曲面にしてからふ

たたび機械で丁寧にカットし、表面を仕上げて磨きをかける。

すべての工程は、1950年代に初めて製造された時と同じ原理

に基づいています。

 

グランプリチェアのウッドレッグの仕様は、クリアラッカーのオークと

ウォルナットの2種類のナチュラルウッドと、カラードアッシュの全色。

座面のみに革または布を張るフロントパティングと、シェル全体を

覆うフルパティング加工も可能です。